―――今日の撮影はいかがでしたか？

普段あまりかっこいい衣装を着ないのですごく新鮮でした。この、赤いドレスに赤リップ。さっきチラッとモニターで見たんですけど、すごくかっこよく仕上がっていたので、これが大きくなって掲載されるっていうのはウキウキです。

―――日本アカデミー賞はどういうイメージですか？

やっぱり誰もが知っている映画賞だなって思っていて。私もこのお仕事をする前から日本アカデミー賞は知っていて、まさかテレビで観てた舞台に行けると思っていなかったので、すごくびっくりしましたね。

―――どんな時、新人俳優賞受賞の報告を聞きましたか？

その日はお休みで家にいたんですよ。そしたらマネージャーさんから電話がかかってきて受賞の報告を聞きました。「え、本当ですか？」って言って。やっぱり(新人俳優賞は)一生に一度だし、ずっと目標にもしていたのでそれが叶ったことは本当に嬉しかったです。まずは家族に、直接声をきいて報告したいなと思っていたので、世に発表される前に伝えました。「えっ、本当に？おめでとう」っていうのと、普段お父さんに褒められることってあんまりないんですけど、すごく嬉しそうにしていたし、「本当によかったね、頑張ったね」って言ってもらえたので、すごく嬉しかったです。

―――今日の撮影ビジュアルは、RAYARD MIYASHITA PARKに展示されますが、MIYASHITA PARKに行った事はありますか？

たしか、できてすぐの時にお友達と行きました。ショッピングできる所とごはんが食べられる所があって、若い子が結構芝生に集まって話しているって聞いていたので、若い人が集まるトレンドな場所だなというイメージです。

―――RAYARD MIYASHITA PARKで好きなお店を出していいと言われたら、どんなお店を出しますか？

結構悩んだんですけど、私は趣味で茶道を習っていて。和ものって扱っているお店が少ないような気がしているんです。そこから派生してお着物とかも集めたいなって思っていて、この間も通販で見つけて買ったんですけど、実際に見て触れてそういう物を買える場所があったらいいなって思います。それも若い人が集まる場所にあるとより面白いんじゃないかなって思います。

―――渋谷の印象、イメージを、お聞かせください。

私は高校を卒業してすぐ上京してきて。私、大阪出身なんですけど、初めて渋谷に行ったときはすごく圧倒されましたね。とにかく人も多いし。でも渋谷に行ったら何でもあるじゃないですか。ショッピング街もあるし、そこにすべてが集まってる、みたいな場所で、東京といえば渋谷かなって私は思います。

―――じゃあイメージ通りの渋谷でした？

最初の頃は少し孤独を感じました。上京したてで友達とかもみんな大阪にいるので。人の多さに圧倒されて「ああ…この街でやっていけるのかな」って思ったんですけど、何とか今までやれています。

―――映画の魅力は何だと思いますか？ あなたにとって「映画」とは？

映画ってすごく人生を豊かにしてくれるものだと思っていて、自分の知らない国や、経験したことのない遥か昔の時代に触れられるもの。普段の生活じゃなかなか体験できないようなことをスクリーンを通して体験できるところが映画の魅力なのかなって思います。人生で行き詰まっている時に背中を押してもらったり、生きる上でのヒントが詰まっていると思います。

―――この作品の演技中に新しい自分を発見するような瞬間はありましたか？

やっぱり演じているときは不思議な感覚ですね。完成した映画を観るとすごく思うんですけれど、自分なんだけど自分じゃないように見えるっていう。演じている時は必死なんですけど、後から完成した映画を観るとそういう感覚に陥るっていうか。それがやっぱり普段の自分とは違うことをしているからそう見えるのか…。

―――10年後20年後の自分像はありますか？

このお仕事は続けているのかな、続けられたらいいなって思います。この賞をきっかけに、またいろんな作品、役、いろんな自分に出会って。自分自身もお仕事じゃないところでいろんなものを見て、学んで、発見して、もっともっと人として成長していけたらなって思います。