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Fukase / 第45回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞者インタビュー

―――日本アカデミー賞のイメージは?

自分とはすごく遠いところにある賞だと思っていました。

―――受賞の知らせはどこで?

ライブが終わった後の反省会が終わった後だったと思います。

―――どうでした?報告した人はいますか?

メンバーがわーっと喜んでくれたのが印象的でした。僕はそのライブに反省点が多すぎて、ぼーっと落ち込んでいた所だったので、僕がそのライブを消化している間にいろんな人から「おめでとう」みたいな連絡が来たっていう感じでしたね。ありがとうございます、と。今になって思うと初めて紅白歌合戦に出た時位連絡が来たなと思いました。

―――新人俳優賞ってどう思う?

去年から10周年ということで僕らのライブもそういうコンセプトでやってるんですけれども。まさか10年目にして新人俳優賞というをものをいただけると思っていませんでした。フレッシュじゃなくてすいませんて感じです。

―――Fukaseさんにとって映画はどういうものですか?

僕はすごく映画が好きなのでリスペクトがある分、自分が(映画に)出させていただく時はものすごい考えましたし、自分が出ることによって、好きな映画が壊れてしまうんじゃないかと思ったり、好きならば好きな分だけできれば遠くで見ていた方が自分的にも幸せなのかなぁと思ってました。実際、音楽のライブよりも映画館に行く機会が圧倒的に多いので。多い時は週に4回とか映画館に行くこともある程、映画がすごい好きなので。好きなものとの距離感みたいなところで悩んだ所はあるんですけども。だから今僕の中で映画というものがよくわからなくなりつつあるというか、こういう賞もいただいて、遠くから眺めて美しかったものが自分が入ることによってまた見え方が変わり始めているという感じです。

―――映画の現場はどうでした?

僕はすごく楽しかったです。撮影して終わった時はほんとに寂しかったし、また音楽とは違った一体感というのが撮影クルーにあって。ライブとは全然違うなと思いました。

―――またやってみたいと思いますか?

個人的にはすごく撮影が楽しかったので、望まれるならやってみたいなーと言う気持ちはあるんですけども、やっぱり映画のことが好きで、すごくリスペクトしているので。自分がその映画に関わらせていただく時に、いい方向になれるならというふうに僕自身も思ってますし、周りのメンバーやスタッフともそう話しています。

―――Fukaseさんにとって「キャラクター」はどんな作品になりましたか?

最初に試写室で観させていただく前に「きっと僕はこの作品を客観的には絶対に見れないので、終わった後もロクな感想が出てこない」と言っていたんです。けど1番最初にやらせていただいたものなので、勿論これが最後になるかもしれないし、うーんでも1つだけ言えるのはあの時間も含めて、こういう賞をいただいたことも含めてそれを祝ってくれた家族やメンバーのことも含めて、やらせていただいて良かったなと思っています。

―――10年後20年後のイメージは?

もともと僕が音楽で大きいステージに立ちたいとか、映画に出てみたいとか、そういう大きい目標っていうのを立てる人間じゃなくて、できればメンバーと仲良く楽しくやっていけたらいいなと思っていたり。もちろん続けていく上で背負うものも増えてきているのは事実なんですけど、この先も大きい目標と言うよりは楽しく。その現場に行くのが常に楽しみな。僕もう10年やらせていただいてるんですけども仕事現場に行くのが嫌だなとか、メンバーとかスタッフに会いたくないと思ったことが1度もないんです。この環境って自分にとってすごく素晴らしいことですごく恵まれていることだと思っていて。それが10年先も20年先も続いたらいいなと思っています。

―――コロナ禍でエンタメが不要不急のものと言うことで延期になったり中止になったりすることについてどう思うか

メンバーも僕個人もライブや公演が延期になったり、中止になったりすることに対して嘆き悲しむと言うよりは受け入れている部分があって。もし自分たちだけ中止だったり延期であれば悔しい部分もあると思うんですけれども、みんなが同じ思いをしている。歴史を振り返ってみると、逆にこういうストレスがある時代の中で生まれてくるものに良いものが多いので、そこで悲しむよりいかにして人にリーチするものが作れるか、このストレスの中で人に緩和する時間を作れるかっていうところが表現者であり、作り手の役割だと思っているのでそこはネガティブに考えずにポジティブにこういう時代だからこそ作れるものはなんだろう、こういう時代だからこそ言えるものはなんだろうと思っています。

―――あなたにとって渋谷は?

僕は出身が神奈川寄りの東京なので、遊ぶという時は大体横浜だったので渋谷はとにかく買い物しに行く場所っていう感じでしたかね。溜まり場っていう所ではなくて、でもいろんな思い出がありますし自分が受験の勉強した時も渋谷だったりとか、予備校がそっち側だったりしたんで。なので僕にとって渋谷は、楽しく遊んでるっていうのよりも悩んでいる時の方が多い場所でしたね。勉強したりとか、この限られたお金の中で何の洋服を買うとか。結構僕、買い物するのが苦手で。試着したときに店員さんに「どうですか」って言われると焦って買っちゃうタイプなんで。ふとした瞬間に電車の窓に映る自分を見て全然似合ってないじゃんみたいな風に思うタイプだから。買い物とかも緊張しちゃうんで割と緊張感のある街というイメージはあります。

―――ミヤシタパークに行ったことはありますか?

あります。外の屋上のところも行きました。ぼーっと座ってたりだとか。たまに行きます。渋谷に流石に緊張感もだんだんなくなってきましたけど、こういう時代だからだと思うんですけど渋谷ってこんな人が少なかったっけなと思うことが多いです。僕は人があんまり多い所っていうよりも、人がいっぱいいるんだけども人がいっぱいに見えない場所が好きで海の近くとか横浜とかが好きなので。(そうでない)渋谷はある種、戦場みたいなイメージがあります。

●受賞者の撮影時のオフショットやコメントは、日本アカデミー賞公式Twitterおよび特設サイトにてご覧いただけます。

第45回 日本アカデミー賞の授賞式は、2022年3月11日(金)にグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールにて開催され、各部門の最優秀賞が発表されます。女性司会者は「MOTHER マザー」で 第44回最優秀主演女優賞を受賞した長澤まさみさん、男性司会者は羽鳥慎一さんが務めます。

■ テレビ放送
3月11日(金) 21:00~22:54 
「第45回 日本アカデミー賞授賞式」/日本テレビ系(全国29局ネット)

■ TVer
3月11日(金) 14:00頃~
授賞式直前生配信(インタビュー/レッドカーペット)  
3月11日(金) 21:00~
授賞式番組(同時・見逃し1週間)

▶事前番組
3月6日(日) 14:45~15:45
「第45回日本アカデミー賞授賞式 直前SP」/日本テレビ

■ ラジオ放送
3月11日(金) 27:00~29:00(深夜3時~5時) 
「オールナイトニッポン 0(ZERO)~第45回日本アカデミー賞 スペシャル~」 ニッポン放送(全国ネット)

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